2024.03.06
この3月、埼玉県越谷市をホームタウンにするプロバスケットボールチーム「越谷アルファーズ」とイオンレイクタウンが、オフィシャルスポンサー契約を締結しました。地域に根ざしたバスケットボールチームと、イオンレイクタウンが協力することで、地域の活性化が期待されます。
オフィシャルパートナーになったことで、イオンレイクタウン内でのパブリックビューイングなど、さまざまなイベントを開催予定です。今回は、イオンレイクタウンkazeでオペレーションマネージャーを務める松澤達也さんに、締結の経緯、地域社会との関わり方についてお話を伺いました。
松澤達也さん。川口や太田など4つのイオンモールを担当し、2021年からイオンレイクタウンkazeのオペレーションマネージャーに。普段は建物の管理や、お客さまの安全・安心、快適な環境づくりに携わるほか、地域の課題解決や依頼にも積極的に取り組む。趣味はゴルフ。スコアはひみつ。
イオンレイクタウンと越谷アルファーズとの出会いを教えてください。
moriでは、アルファーズのグッズや選手との撮影体験などが当たるお正月の福袋をしたり、アウトレットではファン感謝デーなどの企画に協力していただいたりしました。kazeでは、2023年に越谷アルファーズに所属する選手4名をゲストにお招きし、バスケットボールワールドカップ2023のパブリックビューイングを開催しました。また、翼の広場にアルファーズの選手の柱巻き広告を設置しています。
オフィシャルスポンサーになることで、今後、どのようなことをしていくのでしょうか?
kazeでは、テナントと協力した取り組みを計画しています。例えば、チームTシャツやチームタオル、うちわ、光るネギばんばんなどの応援グッズ、アルファマンぬいぐるみなどの公式グッズの一部を「ヴィクトリア スポーツモール」で販売予定です。さらに、4月7日(日)には越谷アルファーズのパブリックビューイングを開催します。翼の広場に大型ビジョンを設置し、アウェイの地で戦う越谷アルファーズを一緒に応援しましょう!
今年の夏はパリ五輪が開催され、昨年に続き、バスケットボールに注目が集まりそうですね。
はい。2023年に開催したバスケットボールワールドカップのパブリックビューイングでは、約500名のお客さまにお越しいただきました。今年も、越谷アルファーズの井上宗一郎選手が日本代表メンバーに選ばれているので、多くのブースター(特定のバスケットボールチームを応援するファン)が集まり、さらに盛り上がりそうで私も楽しみです。
なぜ、越谷アルファーズのオフィシャルスポンサーになったのですか?
地元のプロバスケットボールチームを応援したいという気持ちはもちろんですが、Bリーグの考え方に共感した点も大きいです。Bリーグは2026年からクラブライセンスの審査基準※1が変わります。トップリーグである「B.LEAGUE PREMIER」に残るためには、入場者数4,000名、売上げ基準12億円、5,000席以上のアリーナ設置といった基準を満たさなければいけません。このBリーグの変革には、クラブが地域の課題解決や、地域活性化に貢献できる存在になることで、日本を元気にしたいという思いがあります。
イオンレイクタウンだけでなく、イオンモールも、同じ志を持つ全てのステークホルダーをつなぎ、持続可能な地域の未来につながる営みを共創する「地域共創業」※2を掲げています。例えば、アウェイ戦が開催されるとブースターが全国から応援に駆けつけ、ショッピングはもちろん、宿泊や観光など、地域の活性化につながります。イオンモールとBリーグのビジョンが近いこともあり、今回の契約を決めました。個人的には、イオンレイクタウンの近くに新しくアリーナができてくれたらうれしいですね(笑)
イオンモールでは地域活性化のために、どのような取り組みをしていますか?
「お客さまを原点に平和を追求し、人間を尊重し、地域社会に貢献する」というイオングループの基本理念を具体的な行動に移し、社会的責任を果たすために「イオン1%クラブ」※3という公益財団法人が1990年に設立されました。このクラブでは、利益の1%相当額をもとに、環境・社会貢献活動に取り組んでいます。
私が以前、イオンモール太田で働いていたときのエピソードですが、青森県弘前市とつながりのある群馬県太田市では、「尾島ねぷたまつり」という地域のお祭りがあります。地域の活動を応援するため「イオン1%クラブ」に申請し、イオンのねぷたを制作していただきました。毎年お盆になると、ねぷた太鼓と祭りばやしが響く中を練り歩く、幻想的なねぷたは圧巻ですよ。
普段のお仕事とは別に、松澤マネージャーが地域に関わる仕事をするようになったきっかけを教えてください。
2年ほど前から、私たちオペレーションチームでも、地域貢献を目標の一つに加えてよいことになったんです。もともとそういう活動が好きということもあり(笑)、最初に手がけたのが、サッカーワールドカップのパブリックビューイングでした。
これまでイオンモール5館を担当してきましたが、日本各地の方々とお話ししていると、少子高齢化が進み、地域のお祭りを継続できず本当に困っているといった話をよく耳にします。お祭りは一例ですが、地域の方々が大切にされていること、継承したいと考えていることに対して、私たちが手を差し伸べることで、少しでもプラスになってくれるのであればという思いで仕事に取り組んでいます。
少し意地の悪い質問をすると、売上げに直接つながらない地域貢献を行うのはなぜですか?
私自身が好きというのもありますが(笑)、イオンレイクタウンだけがもうかるのではなく、地域全体が一緒に発展していくことが大切だと考えているのも理由の一つです。また、コロナ禍でお客さまが激減する中、イオンレイクタウンを支えてくれたのは、地域のお客さまでした。感謝してもしきれません。
イオンレイクタウンには年間5,000万人のお客さまが訪れるため、地域の方には渋滞などのご迷惑をおかけしている部分もあります。そのため、恩返しと言うとおこがましいかもしれませんが、地域の皆さんが楽しんでいただけるイベントの開催のほか、持続可能な地域社会をつくるお手伝いをしたいという思いが私たちの原動力になっています。
今は、どのようなことに取り組まれていますか?
まだ詳細はお話しできませんが、ある施設が廃棄、焼却処分している食品ロスの問題に取り組んでいます。kazeでは、飲食店などから出る生ゴミを堆肥などに再利用することで、資源のリサイクルを進めています。そのため、相談を受けた施設の生ゴミも一緒に回収することで食品ロスを削減できるのではないかと検討を進めています。
そのような話がイオンレイクタウンに来ることに驚いています。
越谷市の行政の方とお話ししている中で、残食が課題であることをお聞きしたのがきっかけです。行政や地元企業の方々は、課題があっても相談できる場所が分からないという方が意外に多いと感じます。私たちの強みは、イオンレイクタウンというスケールメリットを生かした課題解決を提案できること。今では、オペレーションチーム全体が越谷市の方々とつながりが生まれはじめています。私が不在でも、気軽に相談や依頼でき、提案できるという環境が整いつつあることが頼もしいですね。
最後に、お客さまへメッセージをお願いします。
今後も、地域に関わりのあるイベントや、地域の皆さまが楽しめるイベントを開催していきますので、どうぞご期待ください。今年の夏には、越谷市が力を入れているモルックの大会を企画しています。また、地域の課題やお困りごとがあれば、気軽に問い合わせいただき、一緒に持続可能なまちづくりに貢献していきたいと思っています。