Meet@LakeTown for saitama

VOL.40

地域の魅力をファッションで発信!
ユニクロ イオンレイクタウンkaze店の新しい挑戦

昨年の9月13日(金)、埼玉県下最大の店舗として移転リニューアルした「ユニクロ イオンレイクタウンkaze店」。約750坪の売場面積を誇り、フルラインナップの商品はもちろん、オリジナルTシャツやトートバッグが作れる「UTme!」、さらに、リペアやリメイクに対応する「RE.UNIQLO STUDIO」を埼玉県で初めて導入するなど、話題を集めています。

また、オープンにあわせて地域密着の取り組みもスタート。越谷市や埼玉県の企業、団体、キャラクターとコラボしたオリジナルTシャツなどを販売するほか、越谷の魅力を伝える特設コーナーを設置。オープンキャンペーンの大抽選会では、越谷にゆかりのある特産品をプレゼントするなど、地元とのつながりを感じられる企画も。

地域の魅力を発信する拠点としても注目される同店の思いを、店長の宮澤さんと、今回の企画を担当した上岡さんと高野さんに伺いました。

地域とともに歩む、新しいユニクロのかたち

地元企業とのコラボなど、今回の企画に対する思いを教えてください。

宮澤店長
ユニクロは2008年、イオンレイクタウンのオープンとともに出店させていただきました。それから16年がたち、移転スケールアップすることになり、改めて「ユニクロとはどんなブランドなのか」「何を大切にしているのか」「どう社会に貢献できるのか」といった、私たちの思いを伝える場にしたいと考えました。

最近のユニクロでは、新店オープンにあたり出店地域の魅力を紹介できるよう、地域の企業や団体とコラボレーションする機会が増えています。特に、今回のような埼玉県下最大の店舗で、しかも全国有数のショッピングモールであるイオンレイクタウンへの出店ということで、多くのお客さまに楽しんでいただける企画にしたいと思っていました。

単に「面白いこと」をするのではなく、「ユニクロが地域とともに何かを形にするブランド」であることを知っていただきたかったんです。この場所にお店を構え、商売をさせていただいているからこそ、地域に貢献できることをいつも探しています。地域とのコラボレーション企画を通じ、一緒に地域を盛り上げる存在になれればうれしいですし、ユニクロという大きな名前だけではなく「イオンレイクタウンkaze店」として、もっと身近なブランドとして感じてもらえたらと思っています。

お話を伺った店長の宮澤さん。2006年に入社し、エリアマネージャーやブロックリーダーとして各地の店舗を見たほか、銀座店やユニクロ PARK 横浜ベイサイド店の店長を務める。2024年3月にイオンレイクタウンに異動し、イオンレイクタウンkaze店の店長に。

「まるごとこしがや大抽選会」の景品や先着プレゼントには、越谷産のお米やジャム、銘菓などを用意されていましたね。準備は大変だったのでは?

宮澤店長
ユニクロだけではとても実現できなかった企画なので、越谷市のシティプロモーション課に相談し、アドバイスをいただいたり、地元企業とつないでいただいたりしました。私以外に、地元出身のスタッフ2名が準備に関わり、例えばイチゴ農家さんや、それをジャムに加工してくれるレストランのオーナーさまへの対応など、市役所の協力を得ながら進めました。

スタッフの上岡さん(写真左)と高野さん(同中)。地域密着の個店施策として、地元と連携した企画を担当。

宮澤店長
また、大抽選会の会場運営も2人に4日間すべて担当してもらいました。景品の受け取りや、企業とのコミュニケーションを担当していたので、生産者さんの思いをお客さまにしっかり届けられると考えたからです。

高野さん
越谷に20年以上住み、子育てもしてきましたが、意外と知らないことが多くて驚きました。例えば、シャインマスカットをご提供いただいた林ぶどう園さんなど、素敵な場所がたくさんあることに気付かされました。

上岡さん
林ぶどう園さんについては、お客さまから「どこにあるんですか?」と聞かれることが多く、イオンレイクタウンから車で10分ほどなので、帰りにお立ち寄りくださいって案内していました。例年よりも1カ月早く売り切れてしまったようで、もしかしたら、私たちの案内が影響したのかも(笑)

宮澤店長
今回集めた景品は、地元の方なら知っている特産品やお菓子ばかりでしたが、初めて食べたという方も多かったようで非常に喜ばれました。また、イオンレイクタウンは地元の方だけでなく、関東近郊から来られるお客さまも多いので、越谷を知っていただく良い機会にもなったと感じています。

地域の魅力をデザインに込めて

お店には、越谷市のマスコット「ガーヤちゃん」や、地元企業とのコラボTシャツがたくさん並んでいますね。

宮澤店長
ガーヤちゃんのほかにも、越谷市をホームタウンとするプロバスケットチーム「越谷アルファーズ」、越谷で活動するアーティスト「ハナブサデザイン」、そして八潮市にあるおもしろ消しゴムの文具メーカー「株式会社イワコー」とコラボレーションしたTシャツ、トートバッグを販売しています。

一番人気はガーヤちゃんで、1日に600枚売れたことも。越谷だるまを持つガーヤちゃん、新たに書き下ろしたSUPに乗るガーヤちゃんは、ここでしか手に入らない限定デザイン。

お客さま自身がオリジナルTシャツを作れる「UTme!」も好評だとか。

宮澤店長
「UTme!」では、ガーヤちゃんや埼玉県のマスコット「コバトン」、イワコーさんの消しゴムなど、オリジナルデザインのTシャツを作成でき、店内でプリントすることも可能です。ここでもガーヤちゃんは人気で、100cm〜160cmの子ども用サイズは、どれもまんべんなく売れています。

絵柄や大きさなどを自由にレイアウトして、オリジナルデザインのTシャツやトートバッグを作れる。スタンプ(絵柄)はガーヤちゃんのほか、コバトン・さいたまっち、イワコーがある。

さらに、リペアとリメイクのサービス「RE.UNIQLO STUDIO」では、越谷アルファーズの刺しゅうを楽しめ、「アルファマン」「アルファメイトの文字」「ネギばんばん」の3種類を用意しています。

高野さん
スタッフも、いろんなものに刺しゅうを入れて楽しんでいます。保育園着などにユニクロの服を使われる方も多いので、自分の服と分かるように刺しゅうを入れるのもおすすめですよ。

お客さまの反応はいかがですか?

上岡さん
越谷を紹介する展示ブースも設置しており、イワコーさんのブースでは、「これが消しゴムなの!?」と驚かれる方も多く、越谷や埼玉を知るきっかけになっているかと思うとうれしく思います。

宮澤店長
今回のコラボ企画では、地元企業や団体の方々から、たくさんのことを教えていただきました。例えば、「越ヶ谷秋まつり」Tシャツも販売しているのですが、この秋まつりは400年以上の歴史があり、コロナ禍をへて5年ぶりに開催することになりました。その開催にかける地元の思いや誇りを伺い、少しでも活力につながればという願いを込めて、法被も展示しています。そういった地域の思いを商品や企画を通じて届けられたらと考えています。

越谷の歴史ある伝統文化と地域資源をモチーフにしたハナブサデザインとのコラボアイテム。越谷だるまや越ヶ谷秋まつりの法被も展示されている。

地域の誇りを育むお店に

「ハナブサデザイン」が手がけた壁画アートが見事ですね。

宮澤店長
あの場所はもともと大きな白壁だったんです。「ここが越谷を紹介する壁画になったら面白いんじゃないか」とひらめき、Tシャツのデザインをお願いしていたハナブサデザインの花房さんに相談したところ、快く受けてくださり実現しました。レジ横というお客さまの目に必ず入る場所なので、越谷をPRする絶好のポイントだと思っています。

こしがや能楽堂、しらこばと橋、越ヶ谷秋まつりなど、越谷の景色、伝統や文化をモチーフにした壁画アート。幅6m、高さ4mのスケール感が見る人を圧倒する。

ここまで本格的な取り組みをされるのはすごいですね。

宮澤店長
ユニクロは全国に約800店舗ありますが、特色を出さないと、どのお店も同じに見えてしまいます。だからこそ、「UTme!」や刺しゅうといったサービスを生かし、他店でできない企画を積極的に取り入れたいと考えています。そのためにも、企業や団体、アーティストの方と長くパートナーであり続けることを大切にしています。

ありがたいことに、越谷以外のお客さまから「私の地元のキャラクターでTシャツは作れませんか?」とリクエストをいただくことも多くあり、今後の企画につなげていけたらなと思っています。越谷の魅力を発信することで、越谷っていいところだなと感じてもらい、地域の誇りや活力につながってくれれば、こんなにうれしいことはありません。

イオンレイクタウンと一緒にしたいことはありますか?

宮澤店長
ユニクロがハブとなって、イオンレイクタウンに入っている企業やブランドと一緒に何か企画を考えてみたいですね。とは言え、まだ実力が足りない部分もあり、地域にどんな困りごとがあるのか、それをどう解決するのか、リサーチすることから始めたいと思っています。お店の外にも積極的に飛び出し、お客さまに喜んでいただける企画を作っていきたいですね。

今後の展望について教えてください。

宮澤店長
大きな節目となるのが、今年9月のファーストアニバーサリーです。これまでご一緒してきた企業や団体だけでなく、新しいパートナーともつながりたいと考えています。フードやグルメなどの分野にも範囲を広げ、次は「オール埼玉」で企画しても面白いのかなと。ただ、ベースは越谷にあると思っているので、そこは大切にしつつ、新しいことにチャレンジしていきたいと思っています。

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