おやつや手みやげの定番として、子どもも大人も大好きな「ミスタードーナツ」は、SDGs達成に向け、「安全・安心」「環境」「社会貢献」への取り組みを進めています。店長の吉武さんを訪ね、「そんなことまでするの⁉」という同社の取り組みについて伺いました。
吉武 敦さん/ミスタードーナツ歴35年
ミスタードーナツで働き始めたのは高校生の時。15年前のレイクタウンオープン時にもスタッフとして関わる。趣味は釣り。好きなドーナツはココナッツチョコレートとオールドファッション。
吉武店長
「エコとりくむド」を合い言葉に、環境への取り組みを行っています。お店では食品ロスの削減として、ドーナツの廃棄をできるだけ減らすようにしています。ドーナツを作るのは、朝、昼、夕の1日3回。日々の売上げから予測を立て、適切な個数を設定しています。
レイクタウンで販売しているドーナツは45種類ほど。閉店まで全種類のドーナツを用意しても、売れなければ廃棄する量が多くなるので、在庫を人気の20種類にしぼる場合もあります。置き場所によっても売れ方が変わるので、売れ残りそうだなと思ったら、目立つ場所に移すことも。それでも残ってしまったドーナツは飼料化処理工場へ運び、家畜のエサとして再利用しています。
材料の無駄を省くのも、お店でできる取り組みの1つです。例えば、1kgの粉から100個のドーナツが作れる計算でも、規定の重さと1g違うだけで、できるドーナツは90個に減ってしまうんです。機械を使っていますが、計量をきっちりと行い、適切に材料を使うよう心がけています。
他にも、梱包材をプラスチックから紙に変えたり、バイオマスプラスチックを配合したストローにしたり、レジ袋の削減に取り組んだり、卵を割ったあとは殻を振って、白身を残さず出し切るようにしたりと、できることは何でも取り組んでいます。
モノを大切にして、豊かな生活を。
「ルピシア ボンマルシェ」では、品質に問題はないけれど、賞味期限が近づいていたり、見栄えの悪さなどを理由に捨てられてしまうお茶やお菓子などをお手頃価格で販売しています。お店ではどのような商品を扱っているのか、岩﨑店長にお話を伺いました。
岩﨑 穂香さん ルピシア ボンマルシェ歴7年
形が曲がっていたり、色が薄かったり、流通規格からはじかれた野菜も気にせず買えるタイプ。休日は時間をかけて水出し緑茶を作るなど、のんびり過ごすのが好き。最近始めたホットヨガに夢中。
岩﨑店長
世界各国の産地から厳選したお茶を取扱い、多様な食文化やライフスタイルを提案する「ルピシア」のアウトレット店である「ボンマルシェ」は、「もったいない」をコンセプトに2008年、代官山に誕生しました。
賞味期限が近いものや、クリスマス限定デザインなどの季節外商品、パッケージに傷や凹みがあったりといった、さまざまな理由によって捨てられてしまう商品を仕入れ、お買い得価格で提供。ルピシアの商品だけでなく、「ボンマルシェ」の趣旨に共感いただいた他社の商品も販売しています。
例を挙げると、ブルーム現象で白い粉がふいてしまったチョコレート、かわいい形が売りなのに割れてしまったクッキー、へこんだ缶詰など。理由をしっかり説明することで、お客さまに納得いただいています。
代官山店、レイクタウン店、北九州店の3店舗のみの取扱いですが、賞味期限切れのクッキーやお茶、調味料などを、一律20円で販売することを始めました。賞味期限が切れていても、お客さまに安心して召し上がっていただけるように、必ずスタッフが試食をして、問題ないものを販売しています。数に限りがあり、入荷は不定期です。
お店の取扱い商品は回転が速く、常に新しい商品が入ってくるのも魅力の一つ。数量限定なので、次の入荷は未定。いいなと思う商品がありましたら、ぜひお買い求めいただくことをおすすめします。
お店の思いや活動を知ることで、応援したくなる気持ちがむくむくとわいてくるのではないでしょうか。日々の暮らしの中で、何を選び、何を買うか、ほんの少し意識するだけで、まずは身近なところからよい方向に変えていけるかもしれません。